【約720万増額】 自動車と自転車の事故(併合11級→異議申立後 併合10級)
過失割合の大幅減額に成功した事例(自動車の安全確認義務違反が認められ,自転車側の過失割合が半減)
【被害者】50代男性
【事故態様】安全確認義務を怠った自動車が車道に転倒した自転車の運転者をれき過した
【怪我の状況】腰椎,胸椎,肋骨等の骨折,歯牙破折等
【後遺障害】併合10級
【事案の特徴】コメントのとおり
【保険会社初回提示金額】約480万
【解決金額】1200万円
~~コメント~~
本件事案の主な特徴は以下のとおりです。
①実況見分のやり直し
当事務所に相談前,加害者の刑事処分につき不起訴をほのめかされていたところ,当事務所受任後,被害者不在で行われた実況見分をやり直させた結果,加害者に罰金刑が科された。
②過失割合を半減させることに成功
加害者側保険会社は,当初,加害者に有利な裁判例を基に被害者の過失割合を60%と主張して来ました。
これに対し,当事務所が様々な調査をした結果,当該裁判例の事案と本件事案が全く状況や事故態様が異なるものであることが明らかとなりました。
この調査結果に基づき,当事務所が過失割合に関する所見を述べたところ,結果として,当事務所の見解が受け入れられ,被害者側の過失割合を半減させることに成功しました。
③休業損害および逸失利益の立証上の難点をクリアー
被害者の基礎収入の立証上困難な点があった(勤務先が源泉徴収をしていなかった,現金払いで給与支給がなされていた等)ものの,立証の工夫によりこの難点をクリアーした。
④被害者請求による早期の賠償金獲得および異議申立による等級の上昇
被害者の経済事情を考慮して被害者請求により早期の賠償金獲得を行った(治療費以外に自賠責から約465万円を獲得)。
⑤異議申立てによる後遺障害等級の上昇(併合11級 → 併合10級)
異議申立てを選択肢,後遺障害等級が併合11級から併合10級に上昇した。
⑥治療費以外にトータルで約1665万円の賠償金を獲得